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米国700億ドル市場を狙う:Kフードの展示会戦略

Sinsong Foodsは第45回アナハイム自然食品博覧会(Expo West)に参加し、伝統的な発酵食品を披露してグローバル展開を探った。米国の自然食品市場は700億ドル規模に達し、腸内環境改善トレンドが追い風となっている。CPG起業家は、3600のブランドの中で際立つために、機能性とハイブリッド戦略を活用する必要がある。

ニュースGlobal Expansion
公開日2026.03.09
更新日2026.03.09

Sinsong Foodsは第45回アナハイム自然食品博覧会(Expo West)に参加し、伝統的な発酵食品を披露してグローバル展開を探った。米国の自然食品市場は700億ドル規模に達し、腸内環境改善トレンドが追い風となっている。CPG起業家は、3600のブランドの中で際立つために、機能性とハイブリッド戦略を活用する必要がある。

700億ドルの巨大市場へのアクセス

米国の自然・オーガニック食品市場は2025年に前年比8%増の700億ドル規模に達した。ホールフーズ(Whole Foods)やクローガー(Kroger)などの大手小売業者が健康志向のCPG(消費財)製品の取り扱いを拡大しており、グローバルなスタートアップにとって絶好の機会となっている。アナハイムで開催される「自然食品博覧会(Natural Products Expo West)」は、8万6000人以上の参加者と3600以上のブランドが集まる世界最大級のB2Bイベントである。韓国のSinsong Foodsもこの第45回博覧会に参加し、醤油、味噌、コチュジャンなどの伝統的な発酵食品を世界のバイヤーにアピールした。

伝統発酵食品と機能性トレンドの融合

現在、米国のCPG市場を牽引している最大のトレンドは「タンパク質強化」と「腸内環境(ガットヘルス)」である。プロバイオティクスを豊富に含む発酵食品は、このトレンドに完全に合致している。Sinsong Foodsが展示したような伝統的な調味料は、単なるエスニック食品としてではなく、機能性食品としての大きな可能性を秘めている。起業家は、コチュジャンを植物由来のプロテインスナックやジャーキーと組み合わせるなど、現地の消費者の好みに合わせた「ハイブリッド製品」を開発することが求められる。伝統的な製法と最新の発酵技術を組み合わせることで、スケーラビリティと品質の安定性を確保することが重要だ。

3,600ブランドがひしめく展示会の現実

展示会の会場は非常に競争が激しい。3600以上の出展者のうち60%が飲食料品ブランドであり、ターゲット(Target)やコストコ(Costco)、アマゾン(Amazon)といった大手小売のバイヤーの目を引くためにしのぎを削っている。参加者の約3分の2が購買決定権を持つバイヤーであることは魅力的だが、明確な差別化戦略がなければ埋もれてしまう。新興のCPGスタートアップは、SPINSのような販売データやAIトレンド分析ツールを活用し、自社製品の市場性を数値で証明する必要がある。また、米国市場に参入するためには、現地の規制に準拠したパッケージングや、再生可能オーガニック認証などの取得が不可欠である。

CPG起業家のためのアクションプラン

グローバル展開を目指すフードテックやCPGの起業家は、展示会を戦略的に活用すべきである。第一に、ユニットエコノミクス(顧客1人あたりの採算性)を明確にすること。投資家やバイヤーは、安定した利益率と20〜30%の成長ポテンシャルを持つブランドを探している。第二に、初期の流通チャネルを絞り込むこと。最初から大手スーパーを狙うのではなく、スプラウツ(Sprouts)やスライブ・マーケット(Thrive Market)などの自然食品特化型チャネルやD2Cを通じて、初期のファンを獲得することが効果的だ。第三に、ストーリーテリングのローカライズである。伝統的な製法という事実に、「クリーンラベル」や「サステナビリティ」といった米国市場で響くキーワードを掛け合わせ、バイヤーを説得するストーリーを構築することが成功の鍵となる。